佐嘉 蔵めぐり
佐賀の酒蔵が集まる合同試飲イベントの、受付・在庫・ポイントを 1 つにまとめた
Web サービスです。
主催者・酒蔵・参加者の 3 者が、同じ画面の情報を共有します。
どこか 1 台で操作すると、ほかの画面が数秒で追いつきます。
- 参加者はブースの前でスマホから注文し、できあがりを画面で知る
- 酒蔵は持ち込んだ酒を自分で登録し、注文を順に片付ける
- 主催者は在庫・混雑・遅延をひと目で把握し、券が切れたらその場で増やす
アプリのインストールは要りません。URL を開くだけで、iPhone でも Android でも
同じように使えます。開始・終了などの節目には、画面を閉じていてもお知らせが届きます。
主催者の方へ ─ 公開するまで
プログラミングの知識は要りません。
かかる時間はおよそ 15 分、費用は 無料の範囲で始められます。
入口が 2 つあります。ほとんどの方は A です。
A. このリポジトリを配布された方(通常はこちら)
- 上のボタンを押す
- GitHub でログイン(無料。持っていなければその場で作れます)
- 「Repository Name」に、あなたのイベントの名前を入れる(下記参照)
- 「ORGANIZER_EMAILS」に、ご自身のメールアドレスを入れる(下記参照)
- 「Create」→ 次の画面で確認してから 「Deploy」
B. このリポジトリを自分で持っている方
所有者・共同編集者、または動作確認のために自分のアカウントで試す方はこちらです。
A の Deploy ボタンは使えません(同じ名前のリポジトリが 2 つ作れないため)。
- https://vercel.com/new を開く
- 「Import Git Repository」から
saga-sake-event を選び 「Import」
- 次の画面で確認してから 「Deploy」
⭐ 名前の付け方 ─ ここで入れた名前が、そのまま URL になります
Repository Name に kuramenguri-saga-2026 と入れると
↓
https://kuramenguri-saga-2026.vercel.app が自分のサイトの URL になります
短い URL は世界中で早い者勝ちです。地域名や年を入れて、自分だけの名前に
してください。使える文字は小文字の英数字とハイフンです。
⭐ ORGANIZER_EMAILS は必ず入れてください
入れないと「最初にログインした人」が自動で主催者になります。 URL を先に
誰かに開かれると、その人が運営権限を持ってしまいます。
ほかの欄(DATABASE_URL など)は空のままで構いません。あとで自動的に入ります。
⚠️ Deploy を押す前に、この 3 つを確認してください
| 画面の項目 | 正しい値 |
|---|
| Repository | midnight480/saga-sake-event |
| Git Branch | main |
| Application Preset | Next.js |
Application Preset がいちばん分かりやすい目印です。 Other と出ていたら、
違うリポジトリを見ています。
公開したら、必ず別の端末で開けるか確かめてください
Vercel は新しいサイトに既定で鍵(Vercel Authentication)をかけます。
自分のパソコンは開けるのに、来場者は誰も開けないという状態になります。
外し方は デプロイ手順 STEP 5 にあります。ここを飛ばすと
URL を配っても誰も使えません。
公開したあとの続き
6. できあがった URL を開くと「はじめの設定」画面が出ます
7. 画面の案内どおり、Neon と Clerk を追加する(クリックだけです)
8. 「主催者としてはじめる」を押して、ご自身のメールアドレスで登録
9. イベント設定 → 蔵アカウント → チケットQR の順に進める
手順の詳細(押す場所を 1 つずつ)→ docs/デプロイ手順.md
うまくいかないとき → docs/よくあるトラブル.md
当日の進め方 → docs/当日の運営手順.md
来場者が 100 人を超えるとき → docs/独自ドメインで本番運用する.md
公開される URL について
Vercel は 2 つの URL を用意します。短いほうは早い者勝ちですが、アカウント名
入りの URL は必ず使えます。画面に表示された URL をそのまま配ってください。
アカウント名が入るぶん、ほかの主催者が同じ時期に公開しても衝突しません。
公開したあとの自動更新
Vercel は main ブランチを見ています。main に変更が入るたび、サイトは
自動で作り直されます(1〜2 分)。
かかる費用
料金と無料枠は、各社がたびたび改定します。 下の表は 2026 年 9 月時点で各社の
料金ページを確かめて整理したものです。申し込む前・イベントの前には、必ず各社の
最新のページを確認してください。
金額は米ドル・税抜きです。Vercel の画面から Neon と Clerk を追加した場合、支払いは
Vercel の請求にまとまります。
まとめ
| サービス | 役割 | 無料プラン | 有料プラン(いちばん安いもの) | このアプリでは |
|---|
| Vercel | サイトの置き場所 | Hobby($0) | Pro($20/月〜。使った分は従量) | 数百人までなら無料枠に収まる見込み。商用・数千人規模なら Pro(下記) |
| Neon | データの保存 | Free($0) | Launch(従量。最低料金なし) | 準備・予行演習は無料で足りる。当日は Launch にする(転送量が無料枠を超えるため。数ドル程度) |
| Clerk | ログイン | Hobby($0) | Pro($25/月。年払いなら $20/月) | 無料で足りる。100 人を超えるなら独自ドメインが必要(下記) |
規模ごとの目安
| イベントの規模 | かかる費用 | やること |
|---|
| 準備・動作確認・予行演習(本番の前) | 無料 | なし |
| 本番で、主催者・酒蔵・参加者の合計が 100 人まで、入場無料など非商用 | Neon Launch の数ドルだけ | イベントの前に Neon を Launch にする |
| 合計が 100 人を超える | Neon Launch の数ドル + ドメイン代(持っていなければ年 1,500 円ほど) | イベント前に 独自ドメインで本番運用する |
| 入場料を取るなど、Vercel の規約で商用にあたるイベント | Vercel Pro の $20/月〜 | Vercel を Pro にする(イベントのある月だけでも可) |
| 数千人規模(例: SAGA アリーナ・参加者 4,500 人) | 月 30 ドル前後(Vercel Pro +従量、Neon Launch) | Vercel を Pro、Neon を Launch にし、独自ドメインで本番運用。事前に負荷の確認をする |
Vercel ─ Hobby と Pro で変わること
| Hobby(無料) | Pro(有料) |
|---|
| 月額 | $0 | $20(開発者 1 人あたり。使った分は従量) |
| 使える用途 | 個人・非商用のみ | 商用も可 |
| 通信量(Fast Data Transfer) | 月 100 GB | 月 1 TB |
| 要求の回数(Edge Requests) | 月 100 万回 | 月 1,000 万回 |
| サーバーの呼び出し(Function Invocations) | 月 100 万回 | 従量(100 万回あたり $0.60〜) |
| サーバーの計算時間(Active CPU) | 月 4 時間 | 従量(1 時間あたり $0.128〜) |
| 無料枠を超えたとき | その機能が止まり、最大 30 日待つ(買い足しはできない) | 従量で課金される(上限額を決めておける) |
| 定時の処理(cron) | 1 日 1 回まで(±59 分ずれる) | 1 分に 1 回まで |
| 記録(ログ)の保存 | 1 時間分 | 1 日分 |
| 一緒に管理できる人 | 自分 1 人 | 1 人あたり $20/月で追加 |
| サイトにパスワードをかける | できない | $20/月(プロジェクトごと) |
- 商用かどうかは Vercel の規約で決まります。 入場料を取る、企業の販促に使う、など
迷う場合は Fair Use Guidelines
を読み、当てはまりそうなら Pro にしてください
- このアプリは cron を使いません。 開始・終了のお知らせは画面が数秒ごとに取りに来る
ついでに送るので、Hobby の「1 日 1 回まで」に影響されません
- Hobby で無料枠を超えると、当日サイトが止まるおそれがあります。 止まると運営が
できないので、下の「使う量の目安」を見て、心配なら Pro にしておいてください
Neon ─ Free と Launch で変わること
| Free(無料) | Launch(有料) |
|---|
| 月額 | $0 | 使った分だけ(最低料金なし) |
| 保存できる量 | 0.5 GB(プロジェクトごと) | 上限なし(1 GB・1 か月 $0.35) |
| 計算時間 | 月 100 CU 時間(プロジェクトごと) | 1 CU 時間 $0.106 |
| 性能の上限 | 2 CU(メモリ 8 GB) | 16 CU(メモリ 64 GB) |
| 外への転送量 | 月 5 GB(プロジェクトごと) | 月 500 GB、超えたら 1 GB $0.10 |
| 使われていないとき | 5 分で自動的に休む(止められない) | 休ませない設定もできる |
| さかのぼって戻せる期間 | 6 時間 | 7 日 |
| 無料枠を超えたとき | 計算時間・転送量 → 翌月まで止まる/保存量 → 書き込めなくなる(データは消えない) | 従量で課金される |
- このアプリの保存データは 1 回のイベントで数 MB 程度で、0.5 GB に遠く及びません
- 足りなくなるのは「外への転送量」です。 画面が 4 秒ごとに取りに来るたびに、蔵と
銘柄の一覧などをデータベースから読み出します。Neon はこれを圧縮前の大きさで
数えるので、月 5 GB は本番のイベントでは開催中に使い切ります(下の「使う量の目安」)。
使い切るとデータベースが翌月まで止まり、アプリが使えなくなります
- 休んでいる状態からの復帰には 1 秒ほどかかります。当日は画面が数秒ごとに取りに
来るので、開催中に休むことはありません
Clerk ─ Hobby と Pro で変わること
| Hobby(無料) | Pro(有料) |
|---|
| 月額 | $0 | $25(年払いなら $20/月) |
| 利用者数 | 1 アプリあたり月 50,000 人まで | 50,000 人まで込み、超えたら 1 人 $0.02 |
| ログイン画面の Clerk の表示 | 出る | 消せる |
| 二段階認証・パスキー・ログインの有効期間の変更 | 使えない | 使える |
プランとは別に「開発モード/本番モード」の違いがあり、こちらのほうが重要です。
| 開発モード(初期状態) | 本番モード |
|---|
| 登録できる人数 | 合計 100 人まで | プランの上限まで |
| 必要なもの | なし | 自分のドメイン(〇〇〇.vercel.app では使えない) |
| 登録した人の引き継ぎ | 本番モードへは引き継げない | — |
100 人は主催者・酒蔵・参加者の合計です。超える見込みがあるなら、イベントの前に
独自ドメインで本番運用する を済ませてください
(すでにドメインをお持ちなら追加費用はかかりません)。このアプリが使う機能は、
すべて Hobby の範囲に入っています。
使う量の目安
画面を開いている間、どの端末も 4 秒ごと(1 時間に 900 回) に会場の現在値を取りに
来ます。画面を消している間・別のアプリを見ている間は止まります。
1 回あたりの量(実測)
出展 30 蔵・1 蔵 6 銘柄・参加者 4,500 人・注文 1.1 万〜2.25 万件のデータを入れた
Postgres で測った値です。
| 画面 | 画面へ送る量(圧縮前) | データベースから読む量 | サーバーの計算時間 |
|---|
| 参加者 | 約 62 KB | 約 52 KB | 2〜4 ms |
| 酒蔵 | 約 160〜260 KB(注文が増えるほど増える) | 約 115〜180 KB | 3〜7 ms |
| 主催者 | 約 590 KB(直近 2,000 件まで) | 約 390 KB | 10 ms 前後 |
- 画面へ送る量は、通信の途中で圧縮されるので実際はこれより小さくなります
- データベースから読む量は、Neon が圧縮前の大きさで数えます
- 計算時間はアプリの処理だけです。ログインの確認などを含めた実際の時間は、これより長くなります
例 1: 開催 5 時間、出展 30 蔵、参加者 300 人
酒蔵は画面を開いたまま、参加者は 3 割の時間だけ開いているとします。
| 回数・量 | 無料枠 | |
|---|
| Vercel の呼び出し回数 | 酒蔵 13.5 万回 + 参加者 40.5 万回 = 約 54 万回 | 月 100 万回 | 収まる(余裕は 2 倍ほど) |
| Neon の転送量 | 参加者 約 21 GB + 酒蔵 約 8 GB = 約 30 GB | 月 5 GB | 超える → Launch に |
例 2: SAGA アリーナ規模 ─ 参加者 4,500 人
SAGA SAKE FES(SAGA アリーナ)の総来場者数 4,500 名を、開催 5 時間、出展 30 蔵、
参加者は 3 割の時間だけ開く、として見積もりました。
| 回数・量 | 無料枠 | 有料プランでは |
|---|
| Vercel の呼び出し回数 | 参加者 約 608 万回 + 酒蔵 約 14 万回 = 約 620 万回 | 月 100 万回(6 倍超) | Pro: 100 万回あたり $0.60〜 → 数ドル |
| Vercel の要求の回数(Edge Requests) | 約 620 万回+画面の読み込み | 月 100 万回 | Pro: 月 1,000 万回まで込み |
| Vercel の計算時間 | 1 回 10〜30 ms として 約 17〜52 時間 | 月 4 時間 | Pro: 1 時間あたり $0.128〜 → 数ドル |
| Vercel の通信量 | 圧縮後で 数十 GB | 月 100 GB | Pro: 月 1 TB まで込み |
| Neon の転送量 | 参加者 約 316 GB + 酒蔵 約 20 GB + 主催者 約 4 GB = 約 340 GB | 月 5 GB | Launch: 月 500 GB まで込み(超えたら 1 GB $0.10) |
| Neon の計算時間 | 1 秒あたり 300 回以上の読み出しに耐える大きさ(2〜8 CU)× 開催時間 | 月 100 CU 時間・最大 2 CU | Launch: 最大 16 CU。1 CU 時間 $0.106 → 数ドル |
| Clerk の利用者 | 約 4,500 人+酒蔵・主催者 | 月 50,000 人 | 無料のまま。ただし独自ドメインで本番モードにする |
この規模では、Vercel は Pro、Neon は Launch が必要です。 合わせて 月 30 ドル前後
(Vercel Pro $20 + 各社の従量分)が目安です。イベントのある月だけ有料にし、終わったら
無料プランに戻すこともできます。
あわせて、次をイベントの前に済ませてください。
- 独自ドメインで本番運用する(手順)。開発モードは 100 人までです
- Neon の性能の上限(Autoscaling の最大)を 2 CU より上げる。開場直後など、同時に
取りに来る端末が多い時間に遅くならないように
- 予行演習で負荷を確かめる。上の数字は見積もりです。参加者が画面を開いている時間が
長ければ、回数も転送量もそのぶん増えます。予行演習のあとに Vercel の Usage と
Neon の Usage の画面で実際の量を確かめてください
当日の流れ
開場前 酒蔵が、持ち込んだ銘柄・1杯あたりのポイント・本数を登録
主催者が、券(1 枚ごとに QR 付き)を刷って受付に置く
開始 時刻になると自動で受付が開く(手動で早めることもできます)
開催中 参加者は受付で券を受け取り、券の QR をカメラで読む → ポイントが入る
酒蔵をさがして、銘柄を選んでリクエスト(一度に 3 杯まで)
酒蔵は 準備中 → 準備完了 → 受渡完了 と進める
参加者は受け取ってから、次のリクエストを出せる
主催者はダッシュボードで在庫・混雑・遅延を見る
終了 時刻になると自動で受付が閉じる
次の年 イベント設定から「前回の記録を片付ける」
(酒蔵のアカウントは残るので、配り直す必要はありません)
各画面の 「ヘルプ」 タブに、その役割の使い方が入っています。酒蔵と参加者は、
そこから主催者に問い合わせを送れます。
開発者の方へ
技術スタックやシステムの構成、Mermaid の図などの技術資料は、docs にまとめています。
docs/開発者向け.md
ライセンス
MIT